『つながり』の中でこそ人は成長する③
皆さん こんばんは! 不妊相談ひとすじ25年 宮崎市の漢方相談薬局・漢方の麗明堂、一般社団法人認定の子宝カウンセラー 薬剤師の金丸です。
今日は、朝から志村けんさんがお亡くなりになったニュースが流れ、とてもショックでした。
本当に今、私たち一人ひとりが感染拡大をしないためにどう行動をするのかが、これからの日本に大きく影響します。
一日も早く終息させることができるよう、願っています。
さて、今日は山口権治の『つながり』の中でこそ人は成長するの3話目です。どうぞ最後までお読みくださいませ。
日本ピア・サポート学会理事 山口権治氏
昭和31年、静岡県生まれ。県内の公立高校で英語か教諭として教鞭をとる傍ら、課外活動として、コミュニケーションと人間関係構築に関する技術(ピア・サポート)を指導してきた。現在、浜松市教育員会教育総合支援センター勤務。モラロジー研究教育アシスタント、浜松東モラロジー事務所登録維持員。著書に『不登校・いじめを起こさせない集団づくり―ピア・サポートに学ぶ』(モラロジー研究所)『中学校・高校ピア・サポートを生かした学級づくりプログラム』(明治図書)がある。
ある生徒からの宿題
36年の教員生活では、多くの生徒に出会いました。特に教育相談を通じて関わった生徒のことは、印象深く思い出されます。つい最近、私の現在の職場である教育委員会で、他部署の職員が「山口先生の教え子が『二十年前のお礼が言いたい』と言って電話をかけてきた」と知らせてくれました。
それは私が勤めていた高校で、相談室をたびたび訪れていた生徒でした。家族との関係に問題を抱えていたため、卒業後も心配になり、何度か自宅へ手紙を送りましたが、返事が来ることはありませんでした。
電話で判明したのは、東京の大学に進学後、結婚をして、現在は三人の子どもを育てているという事実。実家とは長い間疎遠になっていたため、私が出した手紙の存在を最近になって知ったということでした。立派な大人になり、家族との関係も修復された様子がうかがわれ、教師冥利に尽きる出来事でした。
一方では大きな心残りもあります。自分への戒めとして、ここに書き留めておきます。A君との出会いは、彼の高校入学時。私は担任ではありませんが、教育相談の担当者として新入生全員の「一分間カウンセリング」を行った際、彼は「コミュニケーションが苦手で、人間関係を築くのがうまくない」と打ち明けてくれました。それから意識してA君に声をかけるようになり、ピア・サポート活動にも誘いました。A君は部活動の終了後、友人たちと一緒に相談室へ立ち寄り、雑談をしていくこともありました。A君は率先して話をすることは少なく、いつもニコニコと友人の話しを聞いている印象でした。
二年生の夏休みを目前にした、ある日のことです。普段は友人と来室するA君が、一人で相談室に着ました。「どうしたの?」と尋ねましたが、特に何かを語ることはなく、しばらく室内ですごしていました。私も成績処理や補習の準備で忙しかったため、彼の帰宅時に「大会、もうすぐだね。部活、頑張れよ」とだけ声を掛けました。A君は終始笑顔でした。A君の死を知ったのは、翌朝の教職員の打ち合わせのときでした。
≪続きは次回に…≫
≪心の生涯学習誌 れいろう3月号より≫
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