「子供の楽園」いきいきと生きる② 子育てと日本人
皆さん こんにちは! 不妊相談ひとすじ20年 宮崎市の漢方相談薬局・漢方の麗明堂、一般社団法人認定の子宝カウンセラー 薬剤師の金丸です。
今日は、お盆前の土曜日ということもあって、朝から忙しい一日でした。
さて、昨日からお伝えしている辻川牧子さんの「生き生きと生きる」の第2話をご紹介したいと思います。
今日は、心理学のコースに参加するために飛行機でこれから東京に向かいます!
2日後に、台風に会わず、無事に帰ってきたいと思います。
いきいきと生きる
子育てと日本人
辻川牧子さん 和楽舎代表
東京都出身、明治大学卒業、和楽舎(わらくしゃ)代表。東京大神宮研修所公開講座「和のこころを学ぶ」講座担当講師。昔の人々の生き方に心惹かれて学びをはじめる。カウンセラーの経験に基づいた心の持ち方を大切にする視点で講演や研修に携わる
子供の楽園
平和な時間が続いた江戸時代、今ほど物は豊かではありませんでしたが、人々は仕事に励みながらも、子供と一緒に過ごす時間を楽しみ、慈しんで育てていたようです。幕末から明治時代にかけて来日した外国の人たちの多くが、日本の大人たちが子供たちをかわいがる姿を目撃し、村でも町でも元気に楽しげに大勢で遊ぶ子供たちに出会って「子供の楽園」、「子供の天国」といった言葉を書き残しました。
厳しい躾けをする欧米人から見ると、子供に甘すぎるように感じられたこともあったようですが、ただかわいがるだけでなく、子供を大事にしながらも、ちゃんと一人前の大人に成長させる日本の子育ては驚きをもって受け止められていたようです。
千島列島を測量中に捕らえられたロシア海軍ディアナ号のゴロヴニン艦長は、1811年から13年まで松前藩で捕虜生活を送りましたが、手記の中で「日本人は自分の子弟を立派に薫育する能力を持っている。ごく幼い頃から読み書き、法制、国史、地理などを教え、大きくなると武術を教える。しかし一等大切な点は、日本人が幼年時代から子弟に忍耐、質素、礼儀を極めて巧みに教え込む」と述べ、また「日本人は天下を通じて最も教育の進んだ国民である」とも書いています。(『日本幽因記 下』ゴロヴニン・井上 満訳 岩波文庫)
都市にも、地方にも、たくさんの寺子屋があり、江戸時代の日本は正解的にも文字が読める人の割合が多い国でした。国全体としての教育の水準が高く、勤勉な人々が社会の基盤をしっかりと築いていたことが、明治以降の日本の急速な発展を支えたともいわれています。
本の国
戦国の世を生き抜き、天下を治めた徳川家康公は「戦ではなく、人の心を高め、学問を広めて世の中を安定させる」という方針を立てたそうです。学問を奨励し、印刷技術も導入されて数多くの本が出版されるようになりました。質の良い髪を比較的安く作ることができた日本は、当時の世界の中でも珍しいほど多くの本が作られました。学問の本だけでなく、旅の本、冒険の本、絵本、育児書、買物案内や恋愛の本、豆腐の100通り料理法が書かれた「豆腐百珍」など様々な種類の本が出ています。育児書の中には「小さな子供のお土産には2~3回に一度は本を買うとよい。おもちゃのようにただ渡して置き、子どもが『これなぁに』ともってきて内容を質問してから、初めて説明し読んであげると自主性が伸びる」と書かれたものもありました。子供向けの絵本は、おこ図解でも買えるような値段でしたし、貸本屋さんもたくさんありましたので子供から大人まで、読書は大きな楽しみであったようです。もちろん、学問を志すひとにとって、本はなくてなならないものでした。
若き日の勝海舟は貧しく、寒い冬に天井の板まで巻きにしてしまい、ぼろぼろの家に住んでいました。本が読みたくても本を買うお金もなく、古本屋でいつもいつも立ち読みをしていたそうです。店主は「この若者は学問がしたいのだ」と察し、何かと親切にした上に、函館の豪商、渋田利右衛門という本好きの人に海舟さんを引き合わせました。渋田さんは海舟さんが気に入り、「珍しい本があったら買って読み、その後私に送ってください。面白いオランダの本があったら訳をしてください」と二百両もの大金をポンと手渡したそうです。このことを後年、感謝を込めて海舟さんは回想しています。
≪次回へつづく≫
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