優雅で軽やかな年の重ね方
皆さん こんばんは! 不妊相談ひとすじ25年 宮崎市の漢方相談薬局・漢方の麗明堂、一般社団法人認定の子宝カウンセラー 薬剤師の金丸です。
日中は、暑い宮崎ですが、朝夕はだいぶ冷え込んで参りました。
風邪ひきさんが増えていますが、皆さんお元気にお過ごしでしょうか?
今日は、月刊誌『れいろう』に載っていた素敵な話を紹介させていただきます。
近ごろ、【自己肯定感】という言葉をよく耳にしますが、この文章を読んで、私はその意味をよく理解できました。それでは、心理カウンセラーの長谷静香さんの記事をじっくりお読みくださいませ。
勇気のしずく代表・心理カウンセラー・看護師・保育士 長谷静香さん
昭和47年、福岡県生まれ。茨城県在住。3児の母。大学病院に10年間勤務、退職後、ベビーサイン講師として活動中、子育てに悩みアドラー心理学に出合う。潜在意識なども学び、勇気づけ親子心理学講師として、個人向け講座、医療・行政・教育機関・企業向けの研修・講演を全国で開催。著書に『看護師のためのアドラー流子育て・自分育て』(日本医療企画)などがある。
優雅で軽やかな年の重ね方
自分のための時間を幸せに過ごそう
突然ですが、生まれてからずっと近くであなたを応援してくれていて、かつ世界で一番大切な人は誰でしょうか。それは他ならぬあなた自身です。
人は、親になると子どもが最優先になり、自分のことは後回しになりがちです。あなたも、今まで子供の為、孫のための人生を歩まれてきたのではないでしょうか。しかし、これからはほかの誰かのためにではなく、世界で一番大切な人(自分)のために生きて欲しいのです。
誰かに大切にしてもらうのを待つのではなく、まずはあなたがあなた自身を世界で一番大切な人として扱ってきましょう。そのためには、自分の心の声を聴き、対話してみましょう。
昔やりたかったけれど、子育てや様々な理由でやらなかったこと、やれなかったこと、学べなかったことなどはありませんか?まだそこに興味があるならば、今それをやってみましょう。もちろん、新しいことも!
子育てが終わり、仕事もリタイアされたあなたは、自分自身に使える時間と精神的な余裕があると思います。これからは、あなた自身のための時間を幸せに過ごしていただきたいのです。
視野を広げてトライしよう
心理学者・アドラーの弟子であるW・Bウルフは『どうすれば幸福になれるか(下)』(一光社)のなかで「成熟期のあいだに老年期の準備をしておくと、幸福を掴むチャンスがはるかに大きくなることは明らかだろう。(中略)青年時代から成熟期の初めにかけて、老年期も続けられるような活動を身につけておくことは誰にとっても必要である」と述べています。
では、その準備をしてこなかった方はどうしたらいいのか。そういう人の最良の保険は、視野を広げること、柔軟な精神と世の中に対する興味を身につけることだとも言っています。
ベストセラー『ライフ・シフト100年時代の人生戦略』(リンダ・グラットン/アンドリュー・スコット著、東洋経済新報社)には、「戦後私たちが規定してきた『教育—仕事—引退』という『3ステージモデル』が終わりを迎え、仕事・学び・遊びの境界がなくなる『マルチステージ』に移行していく」と述べられています。
人生百年時代の今、一つだけの職業や生き方ではなく、マルチステージを生きていく。視野を広げ興味を持ったことにどんどんトライしていきましょう。
年を重ねてくると、以前のように体の自由はきかず、運動もできない、元気な孫の守もできない…と残念に思うことが多くなるかもしれません。そのようなときに、年を重ねてきた自分だからこそ出来ることを改めて考えていただきたいのです。
前途のW・Bウルフは「優雅に年を取るという芸術を学ぶことが必要である」とも述べています。あなたが、自分を大切にしながら日々を過ごしている姿、優雅に軽やかに年を重ねるという芸術を若い世代に見せてください。
直接体を動かして何かをするだけが、役に立つことではありません。何かが出来る、出来ないというDoing(ドゥイング)ではなく、あなた自身の在り方、生き方のBeing(ビーイング)が重要です。あなたの思いやかかわりが、子供や孫、次の世代の思い出となり、彼らの知恵や工夫として残り、必ず後世に引き継がれていきます。
あなたが存在している。命をつないでくれている。そのことがすでに世の中の貢献につながっているのです。
(心の生涯学習誌れいろう 10月号より)
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