今日は、昨日の「痩せたい40代」が食べてはいけないもの・食のコツの後編です。
先日、管理栄養士の平井千里さんが書かれていた
「痩せたい40代」が食べてはいけないもの・食のコツ
流行りの糖質制限・脂質制限の落とし穴と活用法
ここまでやったのだから体重管理も健康管理も完璧だ!と思ってしまいそうですが、40代になると血糖値が高い、コレステロールが高い、血圧が高い、脂肪肝の疑いがあるなど、健康診断で何らかの指摘を受けてしまうことも少なくないでしょう。それならば、今流行の糖質制限を……と考えるのは早合点。自分が本当に糖質制限に向いているのか、それとも従来からいわれているような脂質制限に向いているのかを考え、正しく選択しましょう。
▼「糖質制限」に向いている人・メリット・デメリット
・向いている人……血糖値が高い人、LDL-コレステロールが高い人
・実践方法……間食に「果物」「菓子類」を食べない、甘い飲み物は控える、通常の食事から主食の量を1~2口分減らす
・メリット……注意すべき食品が「糖質」を含む食品だけなので覚えやすい
・デメリット……完全糖質オフは体調を崩す。食塩の摂りすぎになりやすい
▼「脂質制限」に向いている人・メリット・デメリット
・向いている人……量をたくさん食べたい人、中性脂肪の高い人、脂肪肝の疑いがある人
・実践方法……揚げ物、炒め物は控える、生クリーム、バター、肉の白身などは避ける、洋食よりも和食を選ぶ、肉と魚なら、魚を選ぶ
・メリット……日本人の食経験に合っているためストレスが少ない
・デメリット……日本人の食事は「糖質」と比べて「脂質」の割合が少ないため、減らすと同時に摂取する脂質を「良質な脂質」に置き換える必要がある。そのため、実践のためには糖質制限に比べて知識が必要となる
ダイエット中でも制限禁止! 減らすと太りやすくなる食べ物
そして最後に、ダイエット中でも制限してはいけない食べ物について、ぜひ知っておいてください。自動車を例に考えてみましょう。自動車はガソリンをエネルギー源として動きますが、スムーズに精巧な動きをするためには、それぞれのパーツをスムーズに動かすための潤滑油が必要になります。
これを人間の身体に置き換えると、ガソリンに当たるのは、炭水化物、たんぱく質、脂質です。それでは「潤滑油」はというと、ビタミンとミネラルがこれに当たります。
実は、ダイエットしたいからといって、むやみに食べる量を減らせばよいという考えは大間違い。ビタミンやミネラルが不足すると、せっかく摂った栄養を体の中で効率よく利用できないため、使わない栄養素を脂肪として溜め込もうとするはたらきが起こり、肥満になりやすくなります。
それでは、ビタミンやミネラルはどんなものに含まれているかというと、野菜類や海藻類、きのこ類といった食べ物です。これらは味付けに気をつければ、さほど制限する必要はなく、むしろダイエット中でも積極的にとりたい食品です。
40代ダイエットを成功に導くのは「長続きするもの」のみ!
20代、30代のダイエットは「リバウンドしたらまたやり直せばいい」といった気軽なものが多かったかもしれません。しかし、40代にもなるとリバウンドすれば元に戻すことは難しくなります。さらに、リバウンドした際に体型が崩れ、おなかがぽっこり出てしまうことも珍しくありません。管理栄養士としておすすめしたいのは、「太らないための」ダイエットです。痩せようと思うからダイエットがつらいので、最初から太らないことを目指すのです。そのためには、常に「緩やかなダイエット」を続けていく必要があります。
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