『コレステロール神話』について
皆さん こんばんは! 不妊相談ひとすじ25年 宮崎市の漢方相談薬局・漢方の麗明堂、一般社団法人認定の子宝カウンセラー 薬剤師の金丸です。
今日の夜は、近ごろ多くなってきたおくすりやさんのZoom研修会がありました。
その中で、最後にとても頷けるお話が聞けましたので、ご紹介したいと思います。
そのお話とは、【コレステロール】についてのお話です。
毎年、この時期になると、私のところに健康診断の結果をもって不安気にお見えになる方がよくいらっしゃいます。
その結果で、皆さんがよく引っかかっているのが【コレステロール】です。私が今でもよく使う『健康診断数値のみかた』という本には、このように書かれています。
「総コレステロールは、血液中に含まれるコレステロールの量を示しています。基準値は220mg/dlまでとされています。」
しかし、近ごろの健康診断の総コレステロールの基準値は、基準値自体が200mg/dlで、ここ数年間でいつの間にか20も下がっています。ですから、基準値以上で引っかかる方が極端に増えているのです。
そこで、今日勉強会のお話の中に出てきた、ある大学の保健管理センター長のひとことの内容がとても腑に落ちたのです。
それでは、その内容をご紹介させていただきます。
【コレステロール神話】
「動物性の飽和脂肪酸は、血中コレステロール値を上昇させ、コレステロールやほかの脂肪を動脈内にプラークとして堆積させる。」
これは、本当のことでしょうか?実際には、最近30年で『低脂肪、低コレステロールの食事』によって血清コレステロールを下げれば、心臓発作や死亡率を下げることを明確に示す研究は発表されていません。
最近では以下のような報告が認められています。
高コレステロールの集団と低コレステロールの集団の間で冠動脈疾患(狭心症、心筋梗塞)、がん、感染症による死亡リスクに差はない。高コレステロールの集団は、低コレステロールの集団に比べて死亡リスクが48%低い。高コレステロールは、延命のカギである。総コレステロールの値が低い人たちの心臓発作や心疾患、および他の原因での死亡率は、総コレステロールが高い人たちと同程度であった。
コレステロール値と心疾患罹患率との相関は見いだせなかった。フラミンガム心臓研究に携わる研究者ジョージ・マン博士は、「脂肪やコレステロールを大量に摂取することで心疾患が引き起こされるという仮説が間違っていることは何度も示されている」と発言しています。
さらにコレステロールは、認知症、パーキンソン病、筋萎縮性側索硬化症などの神経性変性疾患においてもfavor effectをもたらすと報告されています。実際、コレステロールは細胞膜の構築や維持に不可欠であり、ステロイドホルモン・胆汁酸・ビタミンDの原料となり、血管の内側に膜をつくり、血流による損傷から血管を保護し、脳の神経細胞そのものの維持を行い、脳が適切にコミュニケーションを取り、機能するための進行役など重要な役割を持っています。
話を戻しますが、現在では「コレステロールは、アテローム性動脈硬化にほとんど関係がない。」ことが明白となって、コレステロールは増え過ぎると動脈硬化を進行させて、心筋梗塞などに結びつく(コレステロール悪玉説)というコレステロール神話は、今や完全に崩壊しています。
それでは、ここまでの結果が出ている中で、なぜ基準値をわざわざ下げて、健康診断後の『要検査・要精密』を増やそうとするのか?
私は、ここまでしか申し上げませんが、このブログを読まれている賢い皆さんは、もうお気づきのことと思います。
私の思うことは、『自分の体は自分で守る、自分の体は自分で治す』という自己責任の考えのもとで、健康づくりを前向きに実践していくことが一番大切だと、そう感じています。
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