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これまでに209 のコラムを連載しています(2001年7月から連載開始)

2014年
2014年3月のコラム
3月に入り、寒い中にも暖かい春を感じるようになってきました。今回のコラムでは、先月宮崎市内で開催されました『モラロジー生涯学習セミナー』(文部科学省、宮崎県教育委員会、宮崎市教育委員会後援)の中で、とても素晴らしいお話がありましたので、皆様に、ご紹介したいと思います。
 そのお話に出てくる人物は、近江国(滋賀県)出身の江戸時代初期の儒学者で、人を愛し、敬う心を大切にし、母に孝養を尽くしたことから、その徳望が慕われて、近江聖人(おうみせいじん)と呼ばれた「陽明学の祖」中江 藤樹(なかえ とうじゅ)。
 藤樹は、慶長3年(1608)3月7日近江の国高島郡小川村の中江吉次の長男として生まれ、15歳の時に祖父吉長の後を継ぎ、伊予大洲藩の藩士として禄100石を受けます。しかし、27歳の時、母への孝養と身体の健康を理由に辞職し、郷里近江の国の小川村へ帰ります。そして、41歳で亡くなるまで、藤樹は小川村で近江の人々に「心の学問」を教えるのです。
 その中の、有名な教えの一つが、【五事(ごじ)を正す】なのです。 
 【五事を正す】  
貌(ぼう)・・・顔つき
愛敬の心を込めてやさしく和やかな顔つきで人と接しましょう
言(げん)・・・言葉づかい
相手に気持ちよく受け入れられるような話し方をしましょう
視(し)・・・まなざし
愛敬の心をこめて暖かく人を見、物を見るようにしましょう
聴(ちょう)・・・よく聞く
話す人の気持ちに立って相手の話を聞くようにしましょう
思(し)・・・思いやり
愛敬の心をもって相手を理解し思いやりの心をかけましょう

 私は最初、「五事を正す」とはどんなことだろう?と思ってお話を聞いていましたが、この5つの行いは、私たちが家庭や職場や社会生活において、相手のことを大切に尊重して、より良い人間関係を築くためにとても重要なポイントだと気付かされました。 ふと、先日のソチ五輪帰国後に行われた記者会見の浅田真央さんの穏やかで優しい表情が目に浮かびましたが、私もどんな時にもどんな人にも、いつも変わらぬ優しい温かい心遣いができる人になりたいと改めて思いました。



 
今月のコラムはここまで


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