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これまでに205 のコラムを連載しています(2001年7月から連載開始)

2011年
2011年12月のコラム
今年も残すところあと僅かとなりました。年末になって急に冷え込んで参りましたので、今回は風邪発熱の対応について田下昌明氏(小児科医)のお話を紹介したいと思います。
 「日中は元気に遊んでいた子供が夕方や夜になって突然発熱する事はよくあることです。この場合、解熱剤を使うかどうかは次のようにして決めます。高熱が出ている割には平気な顔をして元気もよく、熱以外の他の症状が出ていない場合は熱を下げる必要はありません。しかし、熱のために本人が苦しがっている時には、翌朝病院へ連れて行くまでの間、解熱剤を使って熱を下げ、楽にしてあげるのはよいことです。但し、解熱剤で熱を下げることは病気を治すこととは関係がなく、単にその時の苦しさを和らげてやるだけのことなので、翌日は診察が必要です。
 次に解熱剤を使うタイミングですが、発熱し始めると、まずは寒気がきたりガタガタ震えたりして熱が上昇しますから、この時に使ってはいけません。この間はむしろ温めてやって、早く熱が出きってしまうようにしてあげます。そして寒気や震えが止まり、顔を真っ赤にして暑い暑いという時に熱はもうこれ以上上がらない最高点に達しますので、それからは体を温めるのをやめて静かに寝かせて様子を見ます。そのままスヤスヤと眠ってしまったら少々熱があっても解熱剤はいりません。しかし、熱が上がりきって30分以上経っても『暑い暑い』『頭が痛い』『目の奥がチカチカする』などと言ったり、息づかいが荒くて苦しそうだったり、ひどく機嫌が悪くて泣いてばかりいるような時は、この時に解熱剤を使います。氷のうや氷枕の使い方も同じです。」
 風邪で熱が急に上がると、慌てて解熱剤を使う方も多いかと思いますが、熱には“風邪のウイルスの動きを抑える働き”や“自分の免疫を上げる働き”もありますので熱が出た時はまず“源液”を飲んで、冷静に判断して必要に応じて解熱剤を使うことが大切です。大人の発熱においても同じことが言えますので、いざ!の時に思い出していただければと思います。風邪に気をつけてどうぞよい年をお迎え下さいませ。

 
今月のコラムはここまで


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