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これまでに205 のコラムを連載しています(2001年7月から連載開始)

2011年
2011年3月のコラム
昔、佐土原が“田島の庄”とよばれていた頃、田島の殿様に安姫という年頃の娘がいて、たいそう美しいとの評判であちらこちらから嫁入りの話がきていました。殿様は、安姫を立派な家に嫁がせようと思っていましたが、都からやって来た猿楽師(物まね等の笑い芸役者)と安姫が恋仲であるという噂が流れ始めました。それを耳にした殿様は安姫を厳しく叱り、猿楽師との恋をあきらめるように強く言い聞かせました。しかし安姫の心は固く、父の願いを聞き入れようとはしません。とうとう怒った殿様は、安姫を簀巻きにして池に沈めてしまいました。
数日後に引き上げてみると安姫はまだ生きているように美しく、口元にはうっすらと笑みを浮かべているではありませんか。 驚いた殿様は、これはきっと悪い霊が取り付いたに違いないと、今度は家来に命じて安姫を河原で切りつけ、猿楽の役者も殺してしまいました。
 その後、安姫の霊は怨霊となって彷徨い、次々と不幸が訪れたので、殿様は恐ろしくなり霊を鎮めるために寺を建て、祈りを捧げました。霊のたたりは漸く治まりましたが、安姫が沈められた池は、その後“恋裂きの池”と呼ばれるようになり池の周辺には佐渡草(イタドリ)がたくさん生い茂った事から、この一帯を「佐渡原」(佐土原)と呼ぶようになったということです。

 
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