特集）幸せ癖をつけましょう② 「当たり前の事に感謝しよう」

公開日：2018年10月25日カテゴリー：ブログ, 素晴らしいお話

　皆さん　こんばんは！　不妊相談ひとすじ２０年　宮崎市の漢方相談薬局・くすりの麗明堂、一般社団法人認定の子宝カウンセラー　薬剤師の金丸です。

鈴木　秀子（すずきひでこ）さん　

国際コミュニオン学会名誉会長

東京大学大学院人文科学研究科博士課程修了。文学博士。スタンフォード大学で教鞭をとる。聖心女子大学教授を経て、聖心女子大学キリスト教文化研所究研究員。国際文学療法学会会長。全国及び海外で「人生の意味」を聴衆とともに考える講演会、ワークショップなどを開いている。著書に『いのちの絆　大震災を生きる』（静山社）『幸せになるキーワード』（致知出版社)『死にゆく者との対話』（文春文庫）『幸せ革命』（海竜社）『奇蹟は自分で起こす』（海竜社）『あなたは、あなたのままでいてください』（アスコム）他多数。

　自分を不幸だと思ったら、惨めだと思ったら、当たり前のことに感謝してください。少なくとも感謝できることを十個探してください。私達は自分で自分を不幸にし、自分で自分を幸せにしていきます。　　　　　『奇蹟は自分で起こす』より

●当たり前の事に感謝しよう

　今、被災地の人たちが願っていることは、自分達を忘れないでほしい、もちろん物質的な援助は必要ですけれど、風評被害が起こらないよう、苦しんで生き続けていることを思い出してほしいということです。

　私達はこうして安全圏で毎日生活できますが、そういうような思いで生きている人達がいることを忘れず、その人たちが本当に幸せになるように、復興を祈り続けること。それから、あなたが明るく元気な生き方をしていれば周囲にも良い気が広がっていきます。それが被災地にも届くのです。だから、幸せ発信地はあなたからなのです。

　一番新しい本に、私の親しい友人で周囲を明るくしてしまう人のことを『幸せ癖をつけましょう』という題で書きました。私達は、ちょっとした小さな問題やトラブルに日々困らされることがあります。

　私が先日、寒い冬に、富山に行った時の体験です。旅先で列車に乗り遅れ、あと一時間もこの寒さの中で待たなければならないのかと、暗澹（あんたん）たる気持ちになりました。ところが一緒に行った人は幸せ癖の持ち主でした。幸せになる癖が心に育っている、素敵な人なのです。彼女はこれを面白いチャンスと捉えてすぐに時刻表を調べ始め、同じルートではないけれど、新しい行き方を見つけてくれました。まるでパズルを解く様に、ハプニングをゲーム感覚で、面白がって解くのです。パチッと解けた時は『やったー』という快感を味わうそうです。

　その人は決して人の悪口は言いません。それに嫌な言葉というのは彼女には一切聞こえないかのようです。幸せ癖の秘訣かもしれません。この人は、困った、こんなことがあったって言うと、『いいじゃありませんか、面白いじゃありませんか、それをこうしたらどうですか？」と、とてもいい知恵を出してくれます。まず口癖のように、良かったじゃありませんか、いいじゃありませんか、それがチャンスですよ、と言うのです。嫌なことでも面白がって捉えるのです。

　幸せというと、私達は何かいいことがあって、外から何かが起こって自分を幸せにしてくれるように感じます。子供の成績が良かった、いい大学に入ったなどの出来事は、嬉しいことに違いありませんし、幸せの一つの形ですが、それが幸せというわけではありません。嬉しいことが突然起こるとストレスもたくさんあるのです。

　人間が感じるストレスは、愛する人と死別した時が一番高い。二番目のストレスは自分の娘、息子が結婚した時だと言われています。結婚式の後、しばらくすごいストレスになる。うれしいこともストレスになるのです。それと幸せとは違います。生きていくにはストレスがつきまといます。幸せになるとは、何事が起らなくても目が見える、手がある、歩ける、それがどんなに幸せか、感謝の気持ちとともにそれを思い巡らせる力だと言われています。当たり前のことをそれが決して当たり前ではないと思い巡らせること、それが力だと言います。

　それともう一つ、小さいことでも他の人の為になる事をする。一円玉をあの牛乳箱に入れるのもいいですね。何かできることがある限り、人間は幸せになれるのです。幸せは自分の心の中に育てるのもです。想像もつかないほど良い事が起こること、これはボーナスです。でも普段、いのちがあるということがありがたい、当たり前のことに感謝する、そういう心の持ち方の癖を、いい方向に付けるのが大事です。そのためには、マイナスの言葉は使わない。日本では〝言霊″と言って、言葉に力があるとされています。マイナスのことばかり言ったり、癌で死ぬのではないかと、不安の言葉を口に出すとか、子供に向かって勉強しないと末は不良になってしまうなど、脅しの言葉を使うと、言葉には力がありますから、そうなっていく可能性が高いのです。だから、自分自身で話す言葉に注意してください。それだけでも幸せ癖がついていきます。

　私は、病気で亡くなる人の所へ度々お見舞いに行きます。けれども、その方たちに何か望みがありますかと聞くと、大抵の方が、一番最初は、『喧嘩してる人と仲直りをしたい』それと『家族の人たちに心からお礼を言いたい』と言います。でも家族は死なないでと思うあまり、聴く耳を持たない。でも死にゆく人は心からお礼を言いたい。人間は心と心が繋がってるのが一番の幸せです。

≪つづく≫

　麗明堂の子宝専用HPは