[特集]すべてのいのちを受け容れて生きる ③
皆さん こんにちは! 不妊相談ひとすじ20年 宮崎市の漢方相談薬局・くすりの麗明堂、一般社団法人認定の子宝カウンセラー 薬剤師の金丸です。
今日は末盛千枝子さんのお話の第3話。
今回のお話の中で出てくる『希望する』という言葉の意味について、私自身、深く感じることができました。
私が末盛千枝子さんの話を読んで感じた希望するとは、
「現実に思うような状況になっているわけではなく・・・
思いが弱いわけではなく・・・
自分や相手にプレッシャーを与えすぎることなく・・・
今から、起きる素敵なことを迎えるワクワク感を感じながら・・・
相手の幸せを願って、優しく祈っていくこと」
このように、『希望する』の意味を感じました。
天皇陛下が国民に向けてお話しされるときによくお使いになられるこの言葉。
改めて、素敵な、素晴らしい言葉だなぁと思いました。
それでは、第3話を最後までお読みくださいね!
生命尊重ニュースVol.35 6月号より
末盛千枝子(すえもり ちえこ)さん
1941年、彫刻家・船越保武の長女として東京に生まれ、高村光太郎に「千枝子」と名付けられる。慶應義塾大学卒業後絵本の編集者を経て、1988年すえもりブックスを設立。以後、海外の優れた絵本や、皇后様の講演録『橋をかける』等話題作を出版。2002~2006年IBBY(国際児童図書評議会)国際理事。2010年5月岩手県八幡平市に移住し、その地で東日本大震災に遭う。2011年3月「3.11絵本プロジェクトいわて」を立ち上げ、被災した子供たちに絵本を送る活動を続けている。現在、新潮社『波』に「根っこと翼」という題で、皇后様のことをエッセイに書いている。
私は、東京の初台にあるカトリック教会の側に住み、最初の夫の死後‟すえもりブックス”を立ち上げ、絵本を出版してきました。出版の事情が厳しい時代になり、平成25年5月、出版社を畳んで岩手県八幡平市の父が建てた家に引っ越しました。父の晩年は半身不随だったためバリアフリーになっており、私の長男が難病と下半身不随、再婚した夫が脳溢血の後遺症になり、両手に車椅子という生活を始めました。
希望するということ
私は以前から、よいものを作れば子供向けでも絶対に大人でも楽しめる絵本が作れる、と信じていました。谷川俊太郎さんと長新太さんが作られた『わたし』という絵本があります。
わたし
おとこのこからみるとおんなのこ
あかちゃんからみるとおねえちゃん
おねえちゃんからみるといもうと
おかあさんからみるとむすめのみちこ
おとうさんからみてもむすめのみちこ
おばあちゃんからみるとまごむすめのみちこ
おじさんからみるとめいのみっちゃん
さっちゃんからみるとおともだち
せんせいからみるとせいと
おとなりのおばさんからみるとやまぐちさんちのしたのおじょうさん
(中略)
きりんからみるとちび
ありからみるとでか
がいじんからみるとにほんじん
うちゅうじんからみるとちきゅうじん
わたし
一人の子供がどういうふうに成り立っているかを的確に表現していて、非常に哲学的な絵本です。
一人の人間が亡くなるということは、その関係性を持ったまま地上から姿を消す、ということなのだと思いました。
大震災の翌年、ロンドンで開催されたIBBYの世界大会で、津波の被害と絵本プロジェクトの活動報告を依頼されました。与えられた時間は12分間、津波のことは世界中の人が報道で見ておられますから、〝希望″とは何かを伝えたいと思いました。
その頃、NHKが放映していた『花は咲く』という歌は、「真っ暗な空なのに少し朝の気配がする」
「雪道なのに少し春の気配がする」という歌詞でした。
私にとって、希望するとは、何かがはっきり見えているというより、少しずつ見えるようになってくることだと思っていたので、この歌に英語のテロップを付けていただきき「希望する」ことについてお話しました。
600人の出席者がおられましたが、『花は咲く』の英文付きの歌に、会場中が泣いていました。世界中に大変なことはいっぱいあるのです。私達だけが大変なのではありません。報告が終わると、ステージの下で主催者たちに抱きしめられました。言葉は違っても、人間の気持ちって通じるんだなあと思いました。
≪この続きは、また後日・・・≫
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