漢方の九州大会での私の講演にて「漢方の3つの使い方」②
皆さん こんにちは! 不妊相談ひとすじ20年 宮崎市の漢方相談薬局・漢方の麗明堂、一般社団法人認定の子宝カウンセラー 薬剤師の金丸です。
今日は、先日の福岡で行われた漢方の九州大会で、私が講演にてお話しました【漢方の3つの使い方】についての続きをお話ししたいと思います。
「漢方の役目を考えてみますと、私はこの3つを挙げたいと思います。
一つ目は、①予防。
二つ目は、②治療。
三つ目が、③体質改善です。
昭和50年代から、日本で漢方が一気に国民全体に普及してきました。これは、漢方を知って、愛用頂くことに関してはとてもいいことだったのですが、【〇〇病に効く!】と謳ってテレビコマーシャルが入ったり、【風邪の症状に〇〇湯!】という刷り込みが強くなったために、漢方を①の予防や③の体質改善に役立てる方法が使われなくなってきました。
そして、その人の証(体質から見極めるその人の状態)を確かめずに決められた漢方を使い続けた結果、漢方薬での副作用が出てきたのです。例えば、小柴胡湯は陽病の漢方薬であるのにも関わらず、体力の落ちた入院患者さんにも使い続けた結果、間質性肺炎という副作用が出ましたが、これは証をみれば小柴胡湯が合っているかどうかはプロであればすぐに分かることで、もっと漢方を真摯に丁寧に扱っていくことを教えてくれていると思います。
皆さんもご存知の葛根湯や麻黄湯についても、主剤の麻黄の成分がエフェドリンであるのですから、薬剤師さんであれば、胃腸の弱い人、虚弱の人、高血圧の人、心臓病の人には使えないことをご指導するところ、セルフで漢方を選ぶようになった結果、葛根湯や麻黄湯での副作用の報告も増えているのです。
これは、漢方薬が決して悪いのではなく、漢方を選ぶにあたり、自分の証をプロにきちんとみてもらうことの大切さを物語っているのです。
問診をしてその人の体質をきちんと見極めるには、どうしても30分近くの時間が必要だと私は思っているのですが、実際には体質を伺うことなく病名から選んでいることが少なくないのです。
ですから、漢方が普及するのは良いことかもしれませんが、漢方を大切に扱い、正しく選んでいかないことには、これからもその人に合った漢方が選ばれずに副作用の報告例も増えていくことを危惧しています。
そこで、私が皆さんにもっと目を向けていただきたいのが、漢方の真骨頂である①予防と③体質改善の使い方なのです。」
≪この続きは、また明日・・・≫
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