感動! 人は愛でしか変わらない② 「お母さんはそのままでいいよ」香葉村真由美さん
皆さん こんにちは! 不妊相談ひとすじ20年 宮崎市の漢方相談薬局・くすりの麗明堂、一般社団法人認定の子宝カウンセラー 薬剤師の金丸です。
無事、アメリカに到着しました。これからしっかり学んで帰ってきたいと思います。
それでは、香葉村真由美さんの「人は愛でしか変わらない」第2話をご紹介したいと思います。
~子どもたちの光る声を伝えて~
香葉村真由美さん(かばむら まゆみ)
今年3月まで福岡県内の小学校に勤務していた。地元博多を拠点としたボランティア団体で精力的に活動。2008年三重県で行われた「第1回先生見本市」(現在の「あこがれ先生プロジェクト」で講師を務めたことをきっかけに、全国各地から講演依頼を受けるようになる。命がけで生徒と向き合ってきた実体験から語られる講演は、沢山の感動、涙、勇気、そして笑顔を生んでいる。著書に『子どもたちの光るこえ』(センジュ出版)、出演映画に『いのちのまつり―地球が教室―』がある。
お母さんはそのままでいいよ
子ども達に伝えたい二つ目は、命の大切さです。
三年生に、ひびき君という男の子がいました。いつもニコニコしていて、給食時にはほっぺにマヨネーズやケチャップをつけている男の子でした。ひびき君には、誰にも言わない秘密がありました。それは、お父さんが小さい時に交通事故で亡くなったことです。
七夕の日、「短冊に一番の願い事と書いてきて」と言うと、ひびき君の短冊には「お父さんが生き返りますように」と書いてありました。私は、それをみんなに見られる笹の葉に貼っていいか聞くと、ひびき君は「笹の葉の一番高い所に貼って。そしたら、天に近くなって願い事が叶うから」と言いました。私は「先生があなたの願いをかなえてあげる!」と思い、〝いのちの授業″をしよう、と決心しました。
資料は絵本『いのちのまつり』です。私は原作者の草葉一壽先生を訪ね、「いのちの授業をさせて下さい」とお願いすると、草葉先生は快諾され、「私もその授業に参加させて下さい」と言われました。そして作られたのが、ドキュメンタリー映画『地球が教室―いのちのまつり』です。
この映像の中で、「僕のご先祖様が誰か一人でもいなかったら生まれてこなかったかもしれない。みんなにも会えなかったかもしれない」と泣いたのは、まさのり君という男の子です。自分の思いを表現するのが苦手な子でしたが、一生懸命自分の命と向き合って「お母さんと一緒に観たいからDVDを貸して」と言いました。翌日、まさのり君に「お母さんは何て言った?」と聞くと、「僕が泣きながらしゃべっている場面を見て、お母さんも泣きよった。そして、まさのり、お母さんに何か言いたいことがあるっちゃろって言った」まさのり君は母と祖母の3人暮らしで、お母さんはとても忙しく、子育てはお祖母ちゃんに任せっきりでした。お母さんがそう聞いた時、まさのり君は「何にもないよ。お母さんはお母さんのままでいいよ」と言ったそうです。私は、胸が張り裂けそうになりました。彼の中にどれだけの想いがあったでしょう。「お母さん、もっと僕の方を見て、僕と話して、僕のために時間を作って」。けれども彼は、「お母さんはお母さんのままでいいよ」と言ったのです。
私の担任した中には、DVを受け紫色の顔で登校してきた子もいました。彼に、「その顔どうしたの?」と聞いても、「こけた」と親を必死で守るのです。子ども達は、そのままのお父さんお母さんが大好きです。殴られた子も「僕が悪いからだ」と言う。大人は、この子達を抱きしめているのでしょうか。
まさのり君は「一つだけお母さんに、一緒に寝てって頼んだんだ。そしたらお母さんは、手を繋いで寝てくれた」と嬉しそうに言いました。数日後お母さんが来られ、「先生、私はまさのりと二人で生活します。まさのりは、こんな私のことをそのままでいい、と言ってくれました。まさのりの母親は私一人なんだと気づいたんです」私は嬉しくて、お母さんを抱きしめました。
〝いのちの授業″で甦った父親の命
しおりちゃんは、いのちの授業の前にクラスの男の子と喧嘩して、「そんなら死ぬ!」と叫びました。するとひびき君が走って行って、「死ぬって言っちゃダメ。僕のお父さんみたいに会えなくなっちゃうよ」。ひびき君は、父親が交通事故で亡くなったことを初めてみんなに打ち明けました。しおりちゃんは、ひびき君に「私や先生がいるから大丈夫」と言い、何があってもひびき君を守る女の子へ成長していきました。
授業の中でひびき君は、草葉先生考案の、ご先祖様の顔がたくさん書かれた〝命のベスト″を着ました。同じ顔は一つもありません。ひびき君はたくさんのご先祖様の顔を見渡して、ベストの下の方に掛かれた男の人を指さして「お父さんがおる」と言ったのです。彼の中に、お父さんの命が蘇った瞬間でした。ひびき君は、このいのちの授業の後、お母さんに「お父さんは僕のこと何て呼んでたの?」「僕と何をして遊んでくれた?」等と聞き始めました。ひびき君は、自分の体の中に父親の命があると分かった瞬間、自分のいのちのこと、お父さんのことをもっと知りたいと感じました。ひびき君は、感想文に「いのちの授業は、まるでお父さんが生きているみたいだった」と書いてくれました。
授業の後、クラスの中で友達に「死ね」等という言葉が消えていきました。私は授業前にも「命はたった一つしかないよ」と話していましたが、授業後は「あなたたちは、大きくなって自分の命の為だけに生きていけない時もある。そんな時は、身体の中にあるたくさんのご先祖様のために生きてごらん」。そう言葉がけが変わっていきました。私は、いのちの授業のために何度も教材を作り直しましたが、子ども達の反応は、私の指導案も教材も超えていました。私は子ども達にいのちの授業をしましたが、私は子ども達からたくさんいのちの授業をしてもらいました。いのちを愛おしいと感じる想いが、新しいいのちへと繋がっていったのです。私は、このことを沢山の人達に伝えたいと思います。
≪つづく≫
発行所◎生命尊重センター
生命尊重ニュース2018 9月号より http://www.seimeisontyou.org/
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