「自分のことが大好きになる」小さな命を輝かせるために①

公開日：2018年09月19日カテゴリー：これからの人生に役立つ話, ブログ

　皆さん　こんにちは！　不妊相談ひとすじ２０年　宮崎市の漢方相談薬局・くすりの麗明堂、一般社団法人認定の子宝カウンセラー　薬剤師の金丸です。

　皆さんは、みやざき中央新聞という面白い新聞をご存知ですか？その日に起きた出来事やニュースは全く書いてなくて、各地の講演などを通じて、素敵なお話、ためになるお話をまとめた毎週一回の新聞です。

　今日からみやざき中央新聞の水谷編集長のお話をご紹介させていただきます。

生命尊重ニュースvol.33 8月号より http://www.seimeisontyou.org/

みやざき中央新聞編集長　水谷もりひとさん

宮崎県生まれ。明治学院大学卒。学生時代に国際文化新聞を創刊。卒業後、みやざき中央新聞に入社。94年より編集長。数々の講演を取材し、熱い人柄から多くの著名人と親交を深める。産業カウンセラー、チャイルドライン宮崎理事、宮崎学園短期大学非常勤講師。講演は男女共同参画、人権啓発、子育て、高齢者の生きがいづくりなど、幅広いテーマで行う。著書に『日本一心を揺るがす新聞の社説』『日本一心を揺るがす新聞の社説2』『この本を読んで元気になら人はおらんやろ』（全てごま書房新社）

僕は、みやざき中央新聞という新聞社の編集長をしています。宮崎という名前ですが、地元の話は一切出てきません。各地の講演会で聞いた、感動した話、心温まる話、元気が出る話を集めて掲載していて、全国どこででも読める新聞です。情報の「情」という字は‟なさけ”、情報を発信するというのは、人の思いやりや優しさを伝えることだと思っています。テレビや新聞や週刊誌の情報には、人を傷つけるものもあります。でも、みやざき中央新聞は、いい話やいい言葉を発信して、読者に元気や生きる勇気を出してもらうことを大事にしています。

①愛されるために生まれて来た

　少し前に、千葉県幕張で行われたチャレンジド・ミュージカルの取材に行きました。主催は市川文化ネットワークというボランティア団体です。

　チャレンジドとは、‟チャレンジ”と‟チャイルド”を合わせた言葉。神様から挑戦すべき課題と才能を与えられた人をチャレンジドといい、ダウン症や知的・心的障がい、自閉症など、障がいを持って生まれてきた子供たちのことをいいます。

　子供たちのミュージカルが終わると、お母さんたちがメッセージを語り始めたんです。「子どもが生まれた時、障がいがあると告知され地獄に落とされた気持ちになりました。一緒に死のうと思った」「あの子は私をいろんな色に染めてくれました。私はたくさんの優しさと出会いました」「この子は一体何のために生まれてきたのだろう。ある日分かりました。この子は愛されるために生まれてきたんだって」。

　最後のお母さんは「同じような境遇にいる親御さんに言いたいのは、障がいを持つ子を育てるってまんざらでもないよ」って。僕はこの言葉にすごい衝撃を受け、感動しました。この「まんざらでもないよ」っいうのは、「意外と楽しいよ」とか、「やっているといいこともあるよ」という意味です。これは地獄を通り抜けて生まれてきた言葉だと思います。「まんざらでもないよ」って言える社会を作っていこう、これがこの主催者のねらいだと思います。

②自分を好きになりましょう

　誰でも、命は本当は輝きたがっているのですが、輝いていない人も多い。どうしたら命を輝かせることができるのか、それは本領を発揮することなんです。生きる喜びにあふれている人、自分の役割を見つけて生きている人は、命が輝いていると思います。

　本領発揮のキの字は指揮者の「揮」です。自分の持つ本来の能力や才能を出すことですが、これを‟輝”にしたら、自分の能力や特性を輝かせる意味になります。

　本領発揮する秘訣は、自分のことが大好きになること。食べ物やタレント、音楽や映画など好きな物を全部出してリストアップします。そのリストの一番上に自分の名前を書けるでしょうか。私が一番好きなのは私、と言えるようになれば、自分の命が輝いてきます。

　自分のことが大好きなことを‟自尊感情”といいます。心理学者は自己肯定感と表現しますね。自尊感情は、ビルを建てる時の基礎工事みたいなものです。それがきちんとできていると、高いビルでも壊れません。自尊感情を持っていると、どんなことにも頑張れる。それがないと、すぐあきらめちゃう、怒られたら辞める。その上、自分が嫌いであることを隠す為に人を攻撃したり、暴力をふるったり、いじめたりするんです。人をいじめる根底には自己嫌悪感があります。

　車って、古くなったら買い替えますよね。家も壊れたらリフォームしたり、洋服も小さくなったら捨てて新しく買いますよね。でも自分がどんなに嫌いだと言っても、自分を誰かの人生と取り換えることはできないんです。あの人が素敵な人生を送っているから、あの人になろうと思っても残念ながらなれないんです。取り換えたり買い替えたりできない、一生自分と付き合って生きるしかない。例えば旅行に行くとき、好きな人と嫌いな人とどちらが一緒にいて楽しいですか?当然好きな人のほうが楽しいですよね。だったら自分の人生という旅は、自分を好きになった方が楽しいじゃないですか。

≪つづく≫

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