体臭で病気の種類が分かる？！

公開日：2018年10月01日カテゴリー：ブログ, 人のからだについて

　皆さん　こんにちは！　不妊相談ひとすじ２０年　宮崎市の漢方相談薬局・くすりの麗明堂、一般社団法人認定の子宝カウンセラー　薬剤師の金丸です。

　病気には特有のにおいがあることが、昔から知られています。

　東洋医学では、四診（望診、聞診、問診、切診）という方法で病人さんの体調や状態を診ていきますが、この中の聞診（ぶんしん）は病人さんの声の特徴や息遣いなどの音を聞くことと、もう一つは病人さんの口臭や体臭などのにおいを確認することも含まれています。そこで今日は、このにおいから分かる病気についてお話したいと思います。

　例えば、イギリスの哲学者フランシス・ベーコンは、ヨーロッパで流行したペスト（黒死病）について『腐った柔らかいリンゴのようなにおいだ』と書き残しています。

病気になると、体内での物質の合成や化学反応が健康なときとは違ってきます。物質には特有のにおいがあり、それが血液に乗って全身を回り、汗や尿、吐く息などに混じって体臭になります。体臭は、まさに体の変化を知らせるサインと言えます。

　例えば、糖尿病の初期は尿や身体から甘いにおいがしますが、進行すると甘酸っぱいにおいになると言われます。糖尿病が進んで糖がうまく代謝されなくなると、糖の代わりに脂肪がエネルギー源として使われるようになり、その結果、体内で生成されるのが、アセトン（ケトン体）という物質で、甘酸っぱい「ケトン臭」と呼ばれます。

　これが血液とともに全身を巡るため、汗や尿、吐く息、体臭が甘酸っぱくなるというわけです。

　においだけで病気を決め付けるのではなく、皆さんが一日でも早く自分の体調を知って、一日でも早く自分の体への対応とメンテナンスができて、健康な体へと快復できますことを心より願っています。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　≪病気とにおいの種類≫

・糖尿病・・・・甘いにおい、甘酸っぱいにおい　

・肝機能の障害・・ねずみ臭、ドブのようなにおい

・胃の障害・・・・酸っぱいにおい、卵の腐ったにおい

・腎機能の障害・・アンモニアのにおい

・痛風・・・・・・古いビールのにおい

・ひどい便秘・・・便のにおい

・慢性副鼻腔炎（ちくのう症）・・腐ったにおい

・メープルシロップ尿症・・・・・メープルシロップの甘いにおい

・トリメチルアミン尿症・・・・・魚が腐ったにおい