人間関係における『三方よし』

　皆さん　こんばんは！　不妊相談ひとすじ２０年　宮崎市の漢方相談薬局・くすりの麗明堂、一般社団法人認定の子宝カウンセラー　薬剤師の金丸です。

　今日は、昨日に引き続き、私の懇意にさせていただいている薬屋さんの息子さんの結婚式の披露宴で、初めて行った主賓挨拶の後半をお話させていただきます。

【初めてで緊張した主賓挨拶でした！】

ここからは、昨日のお話の続きです。

「近江商人の指針となった『売り手よし、買い手よし、世間よし』の三方よしを、人間関係に置き換えて当てはめた人間関係を理想に近づける『自分よし、相手よし、第三者よしの三方よし』も、正しく理解して実行すればよいのですが、私は自分勝手な解釈をして取り違えて実行していたために、なかなか理想通りにはいきませんでした。

　私は、『三方よし』については、こう理解していました。

　自分のことだけ、自分と相手のことだけを考えるのではなく、第三者であるお客様を大切にすること！

　この解釈は、一見完璧のようにも見えるのですが、私たち小売業では、お客様を大切にするのは、ごく自然で当たり前のこと。そこで、自分と相手との関わり方を良好にしながら、第三者をよしにするにはどうしたら良いのか？について考えてみたのです。

　すると、面白いことに、これが夫婦の関係において参考になる部分が多いのです。

　まず一つ目は、自分よし、相手悪しの上に成り立つ第三者よし。これは、自分の気持ちが先に立ち、「こうするべきだ」「こうあらねばならない」という考えを相手に押し付けて、相手を納得ではなく、説得して自分の思うように事を進めていく強引なパターンです。これでは、自分と第三者がよくても、相手である身内（家族やスタッフなど）からの不満が生まれやすく、身内の協力が得られずにうまくいかなくなります。

　二つ目は、自分悪し、相手よしの上に成り立つ第三者よし。これは、相手との意見のぶつかり合いを避けて、自分だけが我慢すればいいんだと自分の気持ちや感情を抑えて、第三者には満足してもらうパターンです。これは、自分が犠牲になって素晴らしいようにも見えますが、我慢に限度が来て爆発したり、我慢しすぎて自分自身が精神的、肉体的に病んでしまいます。

　そして三つ目は、自分悪し、相手悪しの上に成り立つ第三者よし。これは、自分と相手が歯を食いしばってどちらも我慢して第三者に満足してもらうパターンです。これは、自分も相手も良くない状態が続くのですから、長続きしません。

　ということは、第三者だけではなく、自分と相手もよしとするのはどのような方法なのか？を常に考えて行動することが、人間関係においてとても大切なことを、私はこの三方よしから学びました。

　自分も、相手も、第三者もすべて１００点満点になることは、まず難しいでしょうが、どうすればすべての点数がバランス良く高くなるか？について夫婦で意見を出し合って考えて、より良い方法を導き出す！これをこれから二人で実行していけば、素晴らしいご夫婦になる！と、私はそう信じています。」

　これが、一昨日、私がお二人へのはなむけにお話ししました近江商人の教え『三方よし』についてのエピソードでした。

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