「悩みを共有すること」人はなぜ悩むのか②武藤清栄氏講演より
皆さん こんにちは! 不妊相談ひとすじ20年 宮崎市の漢方相談薬局・くすりの麗明堂、一般社団法人認定の子宝カウンセラー 薬剤師の金丸です。
今日は、昨日に引き続き、私が師として学んだカウンセラーの一人、武藤清栄先生のお話「人はなぜ悩むのか 第2話」をご紹介させていただきます。
東京メンタルヘルス所長
武藤清栄さん
昭和26(1951)年、秋田県生まれ。国立公衆衛生院(現国立保健医療学院)衛星教育学科卒業(専攻は健康教育・メンタルヘルス)。精神科での心理療法担当を経て、60年、東京メンタルヘルス・アカデミー(現東京メンタルヘルス㈱)を設立。現在、東京メンタルヘルス所長、モラロジー研究所特任教授、関東心理相談員会会長、日本精神保健社会学副会長等多数。主な著書は『雑談力』(明日香出版)、『職場のメンタルヘルスQ&A』(日本法令)、『マンガでやさしくわかるメンタルヘルス』(日本能率協会マネジメントセンター)、他多数。
悩みを共有すること
そのような悩みやストレスが一番多く生まれるのは人間関係においてです。
例えば、職場における上司や同僚、部下との問題、家庭における夫婦や嫁姑や親子の問題、恋人同士の問題などです。
労働白書によると、1980年代では、職場で働く人たちの中で働きがいを感じている人が30%台になっていました。しかし、ここ最近では、12%台に半減しています。
仕事や職場の人間関係、つまり、職業生活に満足感を持てなくなっているのです。なかには、意欲がわかず、抑うつ状態になりながらも、仕事を続けている人もいます。
また、家族からも相手にされず、パートナーから別れ話を切り出されたり、別居されたりする人もいます。食事の時間ですら会話をしない家族もあるくらいです。
学校では、友達同士の支え合いがなく、いじめの問題も多く出ています。お互いの気持ちや感情を、素直に言いづらい雰囲気があるのです。
私は、カウンセリングのほかに、さまざまな事業所や公的な団体、学校などでメンタルヘルス(心の健康)の教育研修をすることが多いのですが、どこに行っても、悩みはお互いに支え合う雰囲気や気持ちを伝え合う状況がなくなることによって発生する、と言えます。
人と人とが解離してかかわり合いを持たない社会を「解離社会」と呼びますが、「解離」とは「無縁」のことです。
朝の駅の構内を想像してみてください。「心ここにあらず」とか「当たるのは人ばかり」といった無声映画のようなシーンが登場しませんか。みんな寡黙でうつろなのです。
人間関係が希薄になり、つながることを恐れたり、向き合うことに抵抗を感じてしまうのです。こういった雰囲気がコミュニケーションを低下させています。
これらの状況を打開するためには、ゆっくりとした雰囲気づくりが必要です。
それにはまず、気軽に周囲と気持ちを共有する時間です。
話しかけるには勇気も必要ですが、ほほ笑むことはできるでしょう。挨拶もできるでしょう。そして雑談できればいいのです。
雑談とはフリートーキングです。話すことによって浄化作用が生まれます。
また、問題解決の糸口に気づくこともできます。いろいろなやりとりをしているうちに、ヒントや答えが見つかることもあるからです。
さらに雑談の効果として、例えば、普段家庭の話をまったくしない上司から、子供とのコミュニケーションに悩んでいる、という話を聞いたとき、同じように子供を持つ部下は共通の悩みや喜びを共有することができ、仲間意識を持てるものです。そうすることで、上司・部下の悩みやストレスは軽減できます。
≪この続きは、また明日・・・≫
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