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歴史が教えてくれる 日本人の生き方(1) 博多の歴女 白駒妃登美さんより

公開日:2015年03月23日 カテゴリー:アメブロ

 今日から、数回に分けて博多の歴女こと (株)ことほぎ代表 白駒妃登美さんのお話をご紹介させていただきます。

 歴史上の偉人を「親友」と位置付けて育った白駒さんは、航空会社で国際線客室乗務員として勤務し、世界を巡りました。その経験と日本の歴史に触れながら、これからの日本人がどのように生きていけば良いのかについてお話されています。

機内での体験から考える

 私は昭和三十九年の生まれです。

今、振り返ってみると、戦後の教育は偏っていたと感じます。私は子供ころから歴史上の人物たち、例えば福沢諭吉坂本龍馬西郷隆盛などを友だちだと思って育ちました。ところが、学校で日本という国について教わると、一人ひとりの先人の生き方に心から共感しているにもかかわらず、もう自国に誇りを持てない気持ちになっていったのです。そうしたことから、大人になったら海外とつながるような仕事がしたいと思い、大学を卒業後、航空会社に就職しました。そして、海外に出たことで日本を客観的に見るようになると、その歴史や文化の素晴らしさにどんどん気づき、日本が愛おしくなっていきました。

 日本人は世界中で嫌われていると思い込んでいた私は、実際に海外に出てみて、自分の予想とはまったく反対の経験をしました。初めて会った外国人でも、最初から信頼し、とても親切にしてくれます。どうしてか尋ねると、「あなたが日本人だから」という答えが返ってきました。世界の人たちが、日本人に好意を持ち、尊敬していると言ってくださるのです。その源は、日本人の道徳意識の高さにあるようでした。私自身が実感した日本の素晴らしさは、日本人の「労働観」です。

 三十年ほど前、私が国際線の客室乗務員として勤務していたころ、すでに外資系の航空会社はマイレージ制度(自社便を利用する乗客に対し、飛行距離に応じて特典を提供するサービス)を導入していました。しかし、運輸省(現在の国土交通省)は、日本の航空会社のマイレージ制度をなかなか許可しませんでした。それでも当時は日本の経済が好調だった影響か、来る日も来る日も満席なのです。弊社を利用してくださってありがたいと思う反面、“なぜ、あえてうちの会社を使ってくれるのだろう”と不思議に思いました。そこで私は、お客様方に「なぜ弊社を利用してくださるのですか」と聞いてみました。すると、口を揃えて「いつだってトイレがきれいだから」とおっしゃるのです。私はますます不思議な気持ちになりました。私にとって、職場である機内のトイレをきれいにしておくことは、当たり前のことだからです。

 ところが後日、私が乗客として外資系の航空会社を利用したとき、その意味がよくわかりました。昔の話ですので、、今は違うかもしれませんが、当時の外資系の航空会社のトイレは決してきれいではなく、また、通路に紙くずが落ちていても拾うような乗務員さんはまずいませんでした。極めつけは、水を持ってきてもらおうと思って丁寧に乗務員さんに頼むと、その方は「水ならあっちの人に頼んで。私は通訳としてこの便に乗務しているのです」とおっしゃったのです。私は唖然としました。

 このときに私は、欧米人にとって働くことは単なる“契約”なのだと痛感しました。それは契約以外のことは一切やらないということであり、彼らにとって働くとは自分の時間をお金に変えることなのです。日本も法治国家であり、契約社会です。契約に基づき、仕事をしてお金をいただきます。しかし、私たち日本人は、100パーセント契約のままに働いているのでしょうか。おそらく違うと思います。

(中日本生涯学習センターにおいて行われた公開講演の要旨より)

 この続きは、また後日…

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