正しい情報提供
公開日:2002年07月21日
カテゴリー:ためになるお話
10日前の宮崎日日新聞に「閉経期前後の女性に女性ホルモンを投与するホルモン補充療法は、長期的にはかえって乳がんや脳卒中などの危険を高め、効果よりも害のほうが大きいことが米国立衛生研究所の調査で判明し、米国で進めていた臨床試験を急遽中止した」という記事が大きく掲載されました。
女性ホルモンを投与すると骨が弱くなることによる骨折の発生率は減ったものの『脳卒中が41%、乳がんが26%、心臓発作が29%も増加した』という追跡調査結果を見ると、「女性ホルモン剤を飲みさえすれば更年期の症状が楽になるから…..」というやり方も如何なものかと思われます。ここ最近、NHKの 朝の生活ホットモーニング や ためしてガッテン でもホルモン療法の安全性を訴えていただけに(実際当店の病人さんの中にも、テレビを見てホルモン療法に興味を持って、医療機関に行かれた方もおられましたが….)
これからはもっと慎重に放映されるべきだと思うと共に、私たち一人一人も自分の体は自分で守る考えのもとに正しい情報を把握しなければならないと思います。
私は、体にやさしくより安全なものを皆様にお渡ししていきたいと常日頃より思っている薬剤師として、これからも正しい情報を提供していきたいと思っています。
(米国で栄養補助食品として売られているホルモン剤がインターネットで販売されていますのでご注意くださいませ)
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