感動をくれてありがとう「寺尾関」
皆さんはお相撲さんの『寺尾関』をご存知でしょうか?
私が一番好きでいつも応援していた力士なのですが、先日とうとう引退することになりました。
なぜ寺尾関が好きだったかというと同じ南九州出身という事もありましたが、よく相撲を見られる方はお解りでしょうが、いつも正々堂々と基本に忠実に前へ前へ突っ張っていく一生懸命な姿にいつも感動を覚えていたからです。
お父さんが井筒親方で、力士三兄弟の二番目のお兄さんは現親方の逆鉾、そして一番下が寺尾です。寺尾は末っ子という事もあり甘えん坊でお母さんっ子だったそうですが、二人のお兄さんの付人をしている時にお母さん(おかみさん)が病気で亡くなって、「その時に力士になろう」と決めたのだそうです。
その死ぬ間際にお母さんが寺尾に「いい相撲をとるのですよ」と言い残して亡くなったそうで、いつもその事を忘れないために四股名はお母さんの旧姓をとって『寺尾』にしたのです。そのエピソードを私が知ったのは4年程前でしたが、その後寺尾の一生懸命な相撲を見るたびに目頭が熱くなりました。
もう、あの寺尾の相撲が見られないのは残念ではありますが、太りきれない痩せた体でボロボロになるまで頑張った寺尾関に心から拍手を送りたいと思います。本当にお疲れ様でした。
実は、私が父の跡をついで薬局を継ごうと思ったのは、貧血でよく倒れていた弱い母を助けてあげたかったからです。そう長くは生きられないだろうと思い、まだ私が産まれる前に父に再婚を勧めたことがある母ですが、今月17日で満65歳を迎えます。
幸いにその母もまだ何とかお店を手伝ってくれていますが、いつまでも元気でいて欲しい…またそうしてあげたいというのが私の願いです。
私も寺尾関と同じように、今、目の前にいらっしゃる方といつも一生懸命幸せを願って相談していますが、それが皆さんのお役に立てたら本当にこの上ない幸せだと思います。
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